【3】経営者・男性(大分県)68歳

【3】経営者・男性(大分県)68歳

ヨーロッパでの営業活動を始めたのは40歳代の頃。
今考えると、かなり破天荒な営業活動ではあった。
営業の柱としては、各地で開催されている漁業資材のエキシビション(展示会)巡りを中心にしていた。
しかし新市場開拓を希求する当社の事情から、無駄な時間を過ごす余裕はない。宿泊した現地の電話帳から漁網会社や漁師を探し当て、直接交渉していくなど飛び込み営業も積極的に行った。

安ホテルを選んで宿泊していたとはいえ、滞在が長期になればなるほど経費も膨らむ。会社の期待と、恐ろしく巨大な市場とのはざまで、プレッシャーに押し潰されそうになった。
まして言葉もうまく通じず、ストレスは溜まる一方。1年に3回、約100日間ヨーロッパで営業をし、○○に帰ってきたときには胃壁がただれていた。
家業の網製造販売に携わり45年。子供の頃の手伝っていた期間を含めると50年近くになろう。
とはいえまだ68という年齢であり、老け込む気持ちはさらさらない。
70歳を過ぎても現役バリバリの経営者は多いし、自分にとっても、まだやり残したことがたくさんあるからだ。
若い頃に「歴史を学んでいる人が本当の賢者だ」という教えをいただき、自分もそう思っている。
今回の機会を得て、これまでの自分と当社の足跡をあらためて見つめ直すことにした。
自分や当社の過去も「今日まで経過してきた変化の跡」とする歴史の定義にぴったり当てはまるからだ。
営業活動と同様に、きっかけはチャンスでもある。当社の将来に向けての糧になることを確信し、この機会を逃さず冷静に過去を振り返ってみたい。

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